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民泊清掃とは?費用相場・やり方・代行会社の選び方を徹底解説

民泊王 イシダ / 更新:2026-06-18
民泊清掃とは?費用相場・やり方・代行会社の選び方を徹底解説
清掃を外注すべきか、自分でやるべきか。費用はいくらで、品質はどう保てばいいのか。民泊運営でここを甘く見ると、ゲストのレビュー評価が直撃で下がります。

結論から言うと、清掃は民泊の売上を左右する最重要工程です。ゲストがドアを開けた瞬間の清潔感が、滞在全体の印象を決めます。

この記事では、民泊清掃の定義から内製・外注・業務委託の違い、費用相場、品質を担保するチェックリスト、代行会社の選び方までを、開業者目線でまとめました。自分の運営に合う清掃体制を組むための材料として使ってください。

民泊清掃とは?役割と一般的な掃除との違い

おウチでも使える民泊清掃のマル秘・掃除時短テクが目からウロコすぎた!
おウチでも使える民泊清掃のマル秘・掃除時短テクが目からウロコすぎた!

民泊清掃は、ただ部屋をきれいにする家事ではありません。次のゲストを迎えるための「検品込みの原状復帰」です。家庭の掃除と決定的に違うのは、法令上の衛生管理義務と、レビューという評価がぶら下がっている点。

民泊清掃とは?役割と一般的な掃除との違い

厚生労働省は住宅宿泊事業において、定期的な清掃・換気とリネンの洗濯を必須の衛生管理措置と定めています。掃除をするかしないかは、運営者の好みではなく義務です。

民泊清掃が担う業務の全体像

民泊清掃が抱える作業は、家庭の掃除よりずっと幅広い。部屋・水回り・玄関の清掃に加えて、リネン交換、ゴミの持ち帰り、アメニティの補充、忘れ物チェック、破損の確認まで含みます。

つまり清掃スタッフは、次のチェックインに向けた「最終検品担当」を兼ねています。ここを清掃だけと捉えると、備品切れや破損の見落としで必ずつまずきます。

旅館業法・住宅宿泊事業法と衛生基準との関係

前述の厚生労働省の資料では、住宅宿泊事業の具体的な衛生管理手法は旅館業法の基準に準拠させることが推奨されています。民泊だからゆるくていい、という話ではありません。

さらに2026年以降、行政の実態チェックが厳格化されています。届出の内容と実際の運営が一致しているか、自主管理か業者委託かまで点検される流れです。清掃体制も「届出どおりに回っているか」を見られると考えておくべきです。

家主不在型の民泊では、国土交通省に登録した住宅宿泊管理業者への委託が必須で、この管理業者が清掃・衛生管理の品質に責任を持ちます。自分が現地にいないなら、清掃の質は委託先の質とほぼ同義になります。

清掃品質がレビュー評価や売上に与える影響

正直に言うと、私が一番強調したいのはここです。清掃品質の維持はレビュー評価の成否を分ける最重要項目で、ゲストがドアを開けた瞬間の清潔感が滞在印象を決定づけます。

低評価が一度つくと予約率が落ち、価格を下げる悪循環に入ります。清掃費をケチって星を1つ落とすより、清掃に数千円かけて星を守るほうが、長い目で見れば確実に得です。

民泊清掃の3つのやり方|内製化・外注化・業務委託化

清掃の体制は大きく3つ。自分でやる内製化、清掃会社に頼む外注化、個人や管理会社に運営ごと任せる業務委託化です。物件数・距離・自分の時間で最適解が変わります。

民泊清掃の3つのやり方|内製化・外注化・業務委託化

まず全体像を表で整理します。費用感の目安として、清掃費は1回あたり3,000円〜10,000円が相場です。

民泊清掃3つのやり方の比較
やり方費用感手間品質の安定向いている人
内製化消耗品代のみ大きい自分次第物件が近く時間に余裕がある人
外注化1回3,000〜10,000円小さい会社の質に依存本業がある・複数物件を持つ人
業務委託化売上の一部を支払うほぼなし委託先に依存遠隔運営・家主不在型の人

内製化のメリット・デメリット

内製化の最大の利点はコスト。外注費がまるごと浮き、消耗品代だけで回ります。自分の目で品質を確認できるのも強い。

ただし正直、デメリットのほうが重い。連泊と当日チェックアウトが重なると、数時間で次の準備を終える必要があり、本業があると現実的にきつい。物件が遠ければ移動だけで半日消えます。私なら、自宅から車で15分以内の1〜2部屋までを内製化の上限と考えます。

外注化のメリット・デメリット

外注化は、清掃のプロに任せて自分は運営に集中できるのが利点です。繁忙期の連続稼働にも人員で対応してもらえます。

弱点は、品質が会社次第になること。担当者が変わると仕上がりが揺れます。だからこそ後述するチェックリストと写真報告が効きます。費用は1回3,000〜10,000円が乗るので、稼働日数が多いほど効いてきます。

業務委託化のメリット・デメリット

業務委託化は、清掃だけでなく予約対応・鍵管理・ゲスト対応まで含めて任せる形です。遠隔運営や家主不在型では実質的にこれが基本になります。

家主不在型は、国土交通省登録の住宅宿泊管理業者への委託が法律上必須です。手間はほぼゼロになる代わり、売上の一部を継続的に支払うため、利益率は確実に削られます。任せきりにせず、委託先の清掃報告を毎回確認する運用にしておくべきです。

民泊清掃代行の料金・費用相場と含まれる作業

清掃費は1回あたり3,000円〜10,000円が目安です。幅が広いのは、部屋の広さ・作業範囲・リネン枚数・地域で変わるからです。

民泊清掃代行の料金・費用相場と含まれる作業

金額だけを比べても意味がありません。「その料金に何が含まれるか」をそろえて比較しないと、安い見積もりに後からオプション費が積み上がります。

料金に含まれる清掃範囲(部屋・水回り・玄関・ゴミ)

一般的な清掃代行で標準に含まれる範囲を整理します。逆に言えば、ここから外れる作業は別料金になりがちなので、見積もり時に必ず確認してください。

清掃料金に含まれることが多い作業範囲
箇所主な作業内容
お部屋掃除機がけ、ベッドメイク、ほこり取り、整頓
キッチンシンク・コンロの清掃、食器の片付け、ゴミ処理
トイレ便器・床の清掃、消耗品補充
洗面所・浴室鏡・排水口・浴槽の清掃、水垢取り
玄関周辺靴の整頓、たたきの清掃
ゴミゲストが残したゴミの持ち帰り

リネン交換・洗濯やリネンサプライ業者との連携

見落としがちなのがリネンです。前述の厚生労働省資料でも、リネンの洗濯は必須の衛生管理措置に含まれています。シーツ・枕カバー・タオルは毎回交換が前提です。

運用は主に2通り。自分で洗濯機を回すか、リネンサプライ業者からレンタルして使用後に回収・洗濯してもらうか。物件数が増えたら、私は後者を勧めます。乾燥待ちで次の清掃が止まる事故がなくなるからです。清掃会社がリネンサプライと連携しているかも、選定の判断材料になります。

消耗品・アメニティのコストと在庫管理

トイレットペーパー、シャンプー類、ハンドソープ、ゴミ袋、コーヒーなど。1回あたりは小さくても、稼働日数ぶん積み上がります。

在庫切れは清掃の質が高くてもクレームに直結します。各部屋に定数(例:トイレットペーパー予備2、タオル人数分+1)を決め、清掃時に補充して写真で残す。この「定数管理」を最初に決めておくだけで、補充漏れは大幅に減ります。

地域別・物件タイプ別(戸建て/マンション)の料金差

料金は地域と物件タイプでも動きます。都市部は人件費が高く相場の上限寄り、戸建ては床面積と階段ぶん作業が増え、ワンルームのマンションより高くなりやすい。

さらに東京23区は上乗せ条例で営業日数が制限される地域があり、住居専用地域の平日営業禁止などが影響します。稼働が読みにくい立地ほど、清掃を回数契約より都度契約にしておくと無駄が出ません。

清掃品質を担保する仕組みと作業基準のつくり方

【未経験から始められる】民泊清掃の仕事現場を手順ごとに詳しく解説!
【未経験から始められる】民泊清掃の仕事現場を手順ごとに詳しく解説!

清掃の質を「人柄」や「やる気」に頼ると必ず揺れます。質を安定させるのは、チェックリストと写真報告という仕組みです。ここは上位記事でも薄い部分なので、具体例で厚く書きます。

清掃品質を担保する仕組みと作業基準のつくり方

清掃チェックリストと作業基準の具体例

チェックリストは「やったか/やってないか」で誰でも判定できる粒度にします。あいまいな表現を排除するのがコツ。

清掃チェックリストの具体例(抜粋)
箇所確認項目合格基準
浴室排水口の髪の毛髪の毛ゼロ・鏡に水垢なし
トイレ便器内側黒ずみ・輪じみなし、ペーパー予備2
寝室シーツ新品交換・しわなし・髪の毛なし
キッチンシンク水滴拭き取り済み・生ゴミなし
全室忘れ物引き出し・冷蔵庫・コンセント周り確認

「きれいにする」ではなく「髪の毛ゼロ」と書く。この差が、スタッフが変わっても品質が落ちない仕組みになります。

清掃後の写真報告とチェックイン前検品

私が必ず入れるのは、清掃後の写真報告です。ベッド・水回り・玄関・ゴミ処理後を毎回撮ってもらい、チェックイン前に遠隔で検品する。

これがあると、ゲストから「汚かった」と言われたときに、清掃直後の状態を証拠として確認できます。クレームが水掛け論になりません。遠隔運営なら、写真報告は必須に近いと考えています。

清掃スタッフの採用・教育・マニュアル整備

スタッフの採用は、清掃経験より「指示どおり手順を踏める人」を優先します。我流で速い人より、チェックリストを守る人のほうが事故が少ない。

教育は口頭ではなく、写真付きマニュアルで。合格状態の写真を並べておけば、言葉の解釈ズレが消えます。初回は同行して、チェックリストの各項目を一緒に確認すると定着が早い。

清掃を運営全体とつなげて効率化する方法

清掃を単独の作業として切り離すと、必ずどこかで詰まります。鍵・ゲスト対応・備品・予約。これらと連動させて初めて回ります。

清掃を運営全体とつなげて効率化する方法

鍵管理・ゲスト対応・備品補充との連動

清掃スタッフが入室するには鍵が必要で、清掃完了が次のチェックイン可否を決めます。つまり清掃の終了報告は、鍵の解錠案内とゲスト対応の起点でもあります。

清掃時に備品の定数補充をセットにしておけば、別途の補充訪問が要りません。清掃・鍵・備品を1回の訪問にまとめるのが、遠隔運営の基本形です。

予約システムと連携した清掃スケジューリング

清掃の依頼漏れは、ほとんどが予約把握のミスから起きます。予約が入ったらチェックアウト日に清掃タスクが自動で立つ仕組みにしておくと、手配忘れが消えます。

カレンダー連携で清掃スタッフと予約を共有し、当日チェックアウト→当日チェックインの日は特に色分けで強調する。ここを見落とすと、ゲストが入る前に間に合わない事故が起きます。

繁忙期・連泊・当日チェックアウトのケース別対応

ケースごとに清掃の重さは変わります。連泊中は基本清掃なし(依頼があればミドル清掃)、当日チェックアウト&チェックインは最短勝負、繁忙期は人員の取り合いになります。

ケース別の清掃対応の考え方
ケース清掃の進め方注意点
通常チェックアウト標準清掃+検品写真報告で品質確認
連泊中原則清掃なし/要望時のみ対応ゴミ・タオル交換の希望を事前確認
当日アウト&イン最短手順で完了チェックイン時刻まで逆算して手配
繁忙期早めに枠を確保当日手配は埋まる前提で動く

失敗しない清掃代行会社の選び方と契約時の確認事項

清掃代行は「安さ」で選ぶと、ほぼ後悔します。比べるべきは料金・対応範囲・報告体制・補償の4点。とくに補償とトラブル対応は、契約前に必ず潰しておくべきポイントです。

失敗しない清掃代行会社の選び方と契約時の確認事項

比較するべきポイントの体系的な整理

複数社を同じ軸で並べないと判断できません。私が見積もりを取るときに必ず比べる項目を表にしました。

清掃代行会社の比較ポイント
比較軸確認すること
料金基本料金とオプションの内訳
対応範囲リネン・備品補充・ゴミ持ち帰りの有無
報告体制清掃後の写真報告があるか
対応エリアと枠繁忙期に枠を確保できるか
補償・保険破損・忘れ物時の補償範囲
連絡速度当日トラブル時の連絡手段と速さ

契約書・補償・保険で確認すること

口約束は危険です。契約書で「破損が起きたときの負担はどちらか」「ゲストの忘れ物をどう扱うか」「再清掃の費用負担」を文面で確認します。

清掃中に設備を壊した場合の補償、清掃会社が加入している賠償保険の有無もチェック。ここが空白だと、トラブルのたびに揉めて関係が悪化します。

忘れ物・破損・クレーム発生時の対応フロー

トラブルは起きる前提でフローを決めておきます。誰が・いつ・どう動くかを先に決めておけば、慌てずに済みます。

清掃トラブル発生時の対応フロー
トラブル初動その後
ゲストの忘れ物発見時に写真+保管ゲストへ連絡し返送方法を確認
設備の破損写真記録し運営者へ即連絡保険・補償の適用と修理手配
清掃への低評価清掃後の写真で事実確認非があれば謝罪と再発防止、無ければ事実を説明

無届け営業や虚偽届出には6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金があり、2026年初めには東京都で新法施行後初の書類送検も出ています。清掃トラブル以前に、そもそも適法な運営が大前提です。

自分で始める場合の道具・手順・時間配分の実例

民泊清掃の仕事で月収70万円を稼ぐ方法を教えます
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内製化を選ぶなら、道具と手順を最初に固めるほど楽になります。行き当たりばったりでやると、毎回時間が読めず疲弊します。

自分で始める場合の道具・手順・時間配分の実例

最低限そろえる清掃道具と消耗品

高価な機材は不要です。最初は次があれば回ります。

内製化で最初にそろえる道具・消耗品
分類具体例
掃除道具掃除機、マイクロファイバークロス、バケツ
洗剤類中性洗剤、浴室用、トイレ用、除菌スプレー
リネン予備のシーツ・タオル一式(回転用に1セット余分)
消耗品トイレットペーパー、ハンドソープ、ゴミ袋、アメニティ
記録用スマホ(写真報告・チェックリスト確認用)

1部屋あたりの作業手順と時間の目安

順番は「上から下、奥から手前」が基本。ゴミ回収→水回り→寝室→床→補充→検品の流れで進めると戻り作業が減ります。

ワンルームなら慣れて1時間前後、1LDK以上やリネン枚数が多い物件はもっとかかります。最後の検品でチェックリストと写真を必ず通す。ここを省くと、忘れ物や補充漏れがそのままゲストに届きます。

民泊清掃のよくある質問(FAQ)

最後に、清掃でよく一緒に調べられる質問にまとめて答えます。

民泊清掃のよくある質問(FAQ)

よくある質問

民泊清掃とは何ですか?
次のゲストを迎えるための、検品込みの原状復帰作業です。部屋・水回り・玄関の清掃に加え、リネン交換、ゴミの持ち帰り、備品補充、忘れ物・破損チェックまで含みます。厚生労働省も定期的な清掃・換気とリネン洗濯を必須の衛生管理措置と定めており、運営上の義務でもあります。
民泊清掃の費用はいくらですか?
1回あたり3,000円〜10,000円が目安です。部屋の広さ、作業範囲、リネン枚数、地域によって変わります。都市部や戸建ては上限寄りになりやすいので、料金そのものより「何が含まれるか」をそろえて比較してください。
民泊清掃の始め方は?
まず内製・外注・業務委託のどれにするかを、物件との距離と自分の時間で決めます。次にチェックリストと写真報告の仕組みを用意。外注なら複数社を同じ軸で比較し、補償とトラブル対応を契約書で確認。家主不在型は登録の住宅宿泊管理業者への委託が必須です。

清掃は地味ですが、ここが運営の勝敗を分けます。まずは自分の物件で、合格基準を書いたチェックリストを1枚作るところから始めてください。それが品質の土台になります。

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民泊王 イシダ

福岡県出身。元は物流倉庫の現場マネージャー。副業で1棟目の民泊を始め、今では複数の民泊を運営する当事者。許可取り・物件探し・近隣対応・運営代行まで全部自分の手で回してきた実務派。数字と現場のリアルを、煽らず本音で書く。

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