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物件の探し方・選び方

民泊物件とは?費用・許可・始め方と失敗しない探し方を解説|minpaku

民泊王 イシダ / 更新:2026-06-18
民泊物件とは?費用・許可・始め方と失敗しない探し方を解説|minpaku
民泊物件を買うか借りるか、そもそも自分の物件で民泊ができるのか――ここでつまずく人は多い。結論から言うと、民泊は「物件さえあればできる」ものではなく、住宅宿泊事業法・旅館業法・特区民泊のどれで届け出るか、用途地域や管理規約で許されているかで成否が決まる。

この記事では、民泊物件とは何かという定義から、必要な許可・届出、費用と利回りの考え方、失敗しない物件の選び方まで、開業者目線で整理した。

私たち民泊開業ナビ編集部は、自治体の窓口や観光庁・e-Govといった一次情報を当たりながらルールをまとめている。曖昧な数字は使わず、確認できることだけを書く。

民泊物件とは?基本の仕組みと一般物件との違い

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民泊物件とは、宿泊料を受け取って人を泊める事業に使える住宅・施設のことだ。住宅宿泊事業法は、住宅を使って宿泊料を受ける事業のルールを定めた法律で、2018年6月15日に施行された。

民泊物件とは?基本の仕組みと一般物件との違い

つまり、ただの空き家や賃貸物件をそのまま民泊にできるわけではない。法律の枠組みに乗せられる物件かどうかが、最初の分かれ道になる。

民泊物件の定義と一般の賃貸・購入物件との違い

一般の賃貸・購入物件は「人が住む」ことを前提にしている。民泊物件は「人を泊めて宿泊料を得る」ことを前提にする。ここが根本的に違う。

観光庁は、住宅宿泊事業の対象を「住宅」とし、旅館業法の許可を受けた施設とは別の枠組みだと整理している。同じ建物でも、どの制度で営業するかで扱いが変わる。

民泊可能物件の見分け方と確認すべき条件

民泊可能物件かどうかは、見た目では分からない。確認すべきは主に次の点だ。

民泊可能物件で確認すべき条件
確認項目見るポイント
用途地域住居専用地域では制限がかかる場合がある
管理規約分譲マンションは規約で民泊を禁止していることが多い
どの制度で営業するか住宅宿泊事業法・旅館業法・特区民泊のどれに該当するか
自治体の条例区域や日数を独自に制限している自治体がある

特にマンションは要注意。管理規約で民泊が禁止されていれば、いくら立地が良くても運営できない。私が物件を見るときは、間取りより先に規約と用途地域を確認する。

戸建て・マンション・アパートのタイプ別メリットとデメリット

物件タイプで運営のしやすさは大きく変わる。正直、初めての一棟運用なら戸建てが扱いやすいと考えている。

物件タイプ別の特徴
タイプメリットデメリット
戸建て近隣・騒音の管理がしやすい/規約の縛りがない購入価格が高くなりやすい
分譲マンション駅近の好立地が多い管理規約で民泊禁止のケースが多い
アパート複数室で運用しやすい防音・出入り管理の手間が増える

マンションは立地が魅力でも、規約という壁で弾かれることが多い。ここはメリットよりデメリットの方が重いと感じる。

民泊を始めるのに必要な許可・届出の種類と手順

民泊には大きく3つの枠組みがある。住宅宿泊事業法(届出制)、旅館業法(許可制)、特区民泊だ。住宅宿泊事業法では、住宅宿泊事業の届出制度のほか、住宅宿泊管理業・住宅宿泊仲介業の登録制度が設けられている。

民泊を始めるのに必要な許可・届出の種類と手順

住宅宿泊事業法(届出制)の特徴

住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法のルートは「届出制」だ。許可と違い、要件を満たして届け出れば営業できる。

ただし営業日数の上限がある。住宅宿泊事業として営業できる日数は、年間180日以内と定められている。

旅館業法(許可制)の特徴

年間180日の上限なしで通年営業したいなら、旅館業法の許可ルートになる。観光庁も、住宅宿泊事業の対象は住宅であり、旅館業法の許可を受けた施設とは別枠だと示している。

許可制なので、構造設備や立地の要件が厳しい。手間とコストは上がるが、稼働を取り切れる点が大きい。

特区民泊の特徴

国家戦略特区の認定区域で使えるのが特区民泊だ。一定の最低宿泊日数などの条件はあるが、180日上限がない点が住宅宿泊事業法との違いになる。

自分の物件が特区の区域に入っているかは、必ず自治体の窓口で確認したい。区域外なら、この選択肢はそもそも使えない。

自治体ごとの条例・営業日数の制限

国の法律に加えて、自治体が条例で独自の制限をかけていることがある。静岡県の公式ページでも、住宅宿泊事業の営業日数が年間180日以内であることが案内されている。

区域や曜日で営業を絞る自治体もある。物件を決める前に、その地域の条例を一次情報で読むこと。これを飛ばすと、買ってから運営できないという最悪のパターンに陥る。

民泊物件にかかる費用と予算の目安

費用は「物件取得費」と「運営準備費」に分けて考えると整理しやすい。なお、地域別の平均取得額や運営費の統計は、今回確認した一次情報には含まれていなかったため、ここでは項目の枠組みを示す。

民泊物件にかかる費用と予算の目安

購入・賃貸それぞれの初期費用

購入なら物件価格に加えて、仲介手数料・登記費用・不動産取得税などがかかる。賃貸なら敷金・礼金・前家賃が初期にのしかかる。

私の感覚では、初期費用を抑えて試したいなら賃貸転貸(サブリース型)から入る方が傷は浅い。ただし、貸主が民泊を許可しているかの確認は絶対に外せない。

家具家電・清掃など運営にかかる費用

物件を取得した後、ベッド・寝具・調理器具・Wi-Fiなどの初期設備が必要になる。さらに、宿泊ごとの清掃費とリネン交換が継続費用としてかかる。

清掃はゲスト評価を直撃する。ここをケチると稼働が落ちる、というのが現場の一致した感覚だ。費用としては削りにくい項目だと考えている。

資金調達・ローン・融資の選び方

自己資金で足りない場合は、不動産投資ローンや事業性融資が選択肢になる。ただし、民泊は通常の賃貸より収益が読みにくいと見られがちで、融資審査は厳しめになりやすい。

許可・届出の見込みが立っていない段階で融資を進めるのは勧めない。先に営業可否を確定させてから資金計画を組む順番が安全だ。

民泊物件の探し方とエリア・立地の選び方

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民泊の収益は立地で大きく決まる。観光地・空港アクセス・駅近という条件が、そのまま稼働率に効いてくる。

民泊物件の探し方とエリア・立地の選び方

エリア・立地から探すコツ

まず自分が狙うゲスト層を決める。インバウンドの観光客か、出張のビジネス客か、グループ滞在か。層によって選ぶ駅もエリアも変わる。

東京なら、原宿・五反田・池袋・巣鴨といった山手線沿線は移動の起点になりやすく、ゲストに選ばれやすい立地だ。

高稼働が見込める駅や条件の見方

駅からの徒歩分数は、ゲストの予約判断に直結する。同じエリアでも徒歩3分と徒歩17分では見え方がまるで違う。

立地条件と稼働への効き方
条件稼働への影響
駅徒歩5分以内スーツケース移動が楽で予約が入りやすい
主要路線の駅観光・移動の起点になり集客しやすい
空港アクセスが良いインバウンド層に選ばれやすい

逆に、駅から徒歩20分超の物件は価格が安くても稼働で苦戦しやすい。安さに飛びつく前に、立地の弱さを価格で取り返せるか冷静に見たい。

minpakuで全国の民泊可能物件を探す

minpakuでは、全国の民泊可能物件をエリアや駅から検索できる。物件情報は毎日更新しており、東京の山手線沿線から下町エリアまで幅広く掲載している。

予算とゲスト層を決めたら、まず気になるエリアの物件を一覧で眺めてみてほしい。相場感がつかめると、判断がぐっと速くなる。

民泊物件の収益性と利回りの考え方

民泊の収支は「客室単価×稼働率×稼働日数」から運営費を引くのが基本構造だ。住宅宿泊事業法ルートの場合、稼働日数の上限が年間180日に縛られる点を忘れてはいけない。

民泊物件の収益性と利回りの考え方

稼働率と収支計算の具体例

年間180日上限のもとでは、繁忙期にどれだけ単価を取れるかが勝負になる。ここでは、収支を組み立てるときの項目の並べ方を示す。実際の単価や稼働率は、確かな統計が手元にないため数値は置かない。

収支計算で並べる項目
区分主な項目
収入宿泊料 = 単価 × 稼働日数
変動費清掃費・リネン・仲介手数料
固定費家賃または物件ローン・通信費・水道光熱
初期費用家具家電・届出/許可費用

私が試算するときは、稼働率を強気に置かない。180日上限のうち、現実に埋まる日数を保守的に見て黒字になるかを先に確かめる。

インバウンド需要と市場の将来性

観光庁は、民泊サービスの健全な普及を図る趣旨で住宅宿泊事業法の制度を案内している。制度として国が普及を後押ししている点は、市場の土台として見ておきたい。

ただし、将来の需要を約束する公式の数値は今回の一次情報では確認できなかった。需要を語るときは、自分が狙うエリアの観光客動向を自治体資料で確かめるのが堅実だ。

物件選びで失敗しないチェックポイント

民泊で一番怖いのは、物件を取得した後で「ここでは営業できない」と判明すること。これは用途地域・管理規約・条例のどれかで起きる。

物件選びで失敗しないチェックポイント

用途地域・管理規約の確認

住宅専用地域では制限がかかる場合がある。分譲マンションは管理規約で民泊を禁止していることが多い。この2点は契約前に必ず潰す。

規約は「現時点で禁止していなくても、総会で禁止に変わる」リスクがある。長期で運営するなら、議事録や管理組合の動きまで見ておきたい。

近隣トラブルを防ぐ対策

騒音・ゴミ出し・出入りの多さは、近隣トラブルの三大要因だ。ハウスルールの掲示、ゴミ分別の案内、深夜の静粛を求める注意書きで、多くは未然に防げる。

トラブルは一度起きると行政指導につながり、営業自体が危うくなる。集客より先に、近隣への配慮設計を作り込むべきだと考えている。

実際の成功事例と失敗事例から学ぶ

成功例の共通点は、駅近・規約クリア・清掃の徹底という地味な基本を外していないこと。失敗例は、安さに釣られて立地や規約を軽視したケースが目立つ。

私が見てきた中で一番もったいないのは、規約確認を怠って購入後に運営できなくなった物件だ。立地が良いだけに損失も大きい。チェック順序を間違えないでほしい。

購入後の運営フローと運営代行の活用

「民泊」どんな物件が狙い目?買ってはいけない物件の特徴とは?
「民泊」どんな物件が狙い目?買ってはいけない物件の特徴とは?

届出・許可が下りたら、いよいよ運営フェーズに入る。家具家電の設置から予約管理、清掃、集客までを回し続けることになる。住宅宿泊事業法では、運営を委託できる住宅宿泊管理業の登録制度が用意されている。

購入後の運営フローと運営代行の活用

予約管理・清掃・集客の流れ

運営の基本サイクルは、集客→予約受付→チェックイン対応→清掃→次の予約、の繰り返しだ。ここを自力で回すか、外注するかで手間が大きく変わる。

清掃のクオリティとレスポンスの速さがレビューに直結する。レビューが稼働を呼ぶので、運営の質はそのまま収益に跳ね返る。

運営代行サービスの費用相場と選び方

自分で運営する時間がないなら、住宅宿泊管理業者への委託が現実的だ。手数料は売上に対する割合で設定されることが多い。具体的な相場は事業者ごとに差が大きいため、複数社から見積もりを取って比べてほしい。

選ぶときは、対応エリアの実績と、清掃体制を自社で持っているかを見る。丸投げできるかどうかで、運営の楽さが段違いになる。

売却・転用といった出口戦略

運営がうまくいかない、あるいは規制が変わった場合に備えて、出口も最初に考えておく。選択肢は売却か、賃貸住宅などへの転用だ。

民泊向けに設備を入れすぎると、転用や売却で不利になることがある。私なら、汎用性を残した内装にして、出口の幅を確保しておく。

民泊物件に関するよくある質問

最後に、読者からよく寄せられる3つの質問に答える。詳しくは各章で触れているので、ここでは要点だけ短くまとめた。

民泊物件に関するよくある質問

よくある質問

民泊物件とは何ですか?
宿泊料を受け取って人を泊める事業に使える住宅・施設のことです。住宅宿泊事業法は住宅を使って宿泊料を受ける事業のルールを定めた法律で、2018年6月15日に施行されました。一般の賃貸・購入物件と違い、用途地域や管理規約、どの制度で営業するかの確認が前提になります。
民泊物件の費用はどのくらいかかりますか?
物件取得費(購入価格や敷金礼金)に加え、家具家電などの初期設備費、宿泊ごとの清掃費が継続的にかかります。地域別の平均額は今回確認した一次情報には含まれていないため、物件・エリアごとに見積もりを取って試算してください。
民泊物件の始め方を教えてください。
まず営業する制度を決めます。届出制の住宅宿泊事業法(営業は年間180日以内)、許可制の旅館業法、国家戦略特区の特区民泊のいずれかです。用途地域・管理規約・自治体の条例を確認したうえで物件を選び、届出または許可を取り、設備を整えて運営を開始します。

民泊は、物件選びの前に「ルールの確認」で半分が決まる。立地に惚れる前に、用途地域・規約・条例を一次情報で読む。この順番さえ守れば、致命的な失敗はかなり避けられる。まずはminpakuで、狙うエリアの民泊可能物件を眺めることから始めてほしい。

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民泊王 イシダ

福岡県出身。元は物流倉庫の現場マネージャー。副業で1棟目の民泊を始め、今では複数の民泊を運営する当事者。許可取り・物件探し・近隣対応・運営代行まで全部自分の手で回してきた実務派。数字と現場のリアルを、煽らず本音で書く。

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福岡県出身。元は物流倉庫の現場マネージャー。副業で1棟目の民泊を始め、今では複数の民泊を運営する当事者。許可取り・物件探し・近隣対応・運営代行まで全部自分の手で回してきた実務派。数

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